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伝統芸能vsボク。 2008年02月27日 :MUSIC

先日とある伝統芸能のショーのBGMをプロデュースするように依頼がきました。(依頼というか、命令というか。)

ショーの音楽を担当することはよくあることなんですが、素人なボクには毎度結構大変なんです。ファッション系のショーなら割と好きなことできるんですが、ブライダルとかだとリハなんか含めると数十回はエンヤやクラシックを聴くわけです。(ホハホハホーハっていうエンヤの曲を一日聴き続けるとイヤシどころかちょっとノイローゼになれます。)

で。今回の伝統芸能、こんなの使って作ってみてってサンプル音源頂いたんですが、○子十二楽坊とか何とか兄弟の三味線とか○次郎のオカリナ?の音源をいただいたんですが、さすがにちょっとつらい。

で。僕なりに伝統芸能を神聖に踏まえ、こんな感じのセレクトでMIX作りました。結構いろんな人に音楽よかったといってもらえてホクホク。

リストせっかくなのでレビューがてら見ていただければ◎

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まずオープニングはRafael Toralっていうアンビエント、音響系の音楽家さんの作品「Sound Mind Sound Body」ってアルバムの中からの一曲。

全編睡眠用にもってこいです。アンビエントの作品って色々好きなのありますけど。特別になにってわけでもなくただのその中の一枚です。

この方ポルトガルのギタリストさんなんですね。ジムオルークとかと一緒に楽曲作ってられるのでやっぱおかしい人なんだと思います。

それからかけたのはJoe Claussellの「Language」ってアルバム、ファースト?いやセカンドになるのかな。の中のきれーなピアノのイントロから入る曲。徐々にパーカッシブになり、お手本のような4つ打のグルーブに入ります。

リスニングでもクラブユースでも大丈夫な一曲だと思います。

このときは舞妓さんが花傘もって歩いてられました。笑。

それから京都の偉大なアーティスト高木正勝さんの昔のアルバム。今どんな音楽なさっているのかはまったくわかりません。

の。OPUS PIAって作品の中からチョイス。電子音楽のゆる〜い心地よい一曲。

最後30分くらいフィールドレコーディングしたのがありますけど、結構それおもしろかったりします。子供の声やアコーディオンらしき音が入り、なんだかお祭りのような。。。海外のどっかなのかな。

そこまでで古典の芸能が終わり、ここからは創作芸能。料理で言えばさっきまでが料亭の京料理。ここからが京都のマチヤを改築した創作居酒屋みたいなものです。

で。まず一曲めは言わずと知れた現代音楽の巨匠。Steve Reichの一曲を。円形の五線譜の方ですね。

Steve Reichはオリジナルも素敵ですが、数枚出てますREMIXのアルバムなんかもいいのがありますので、是非。

お次も現代音楽の方なんですが、Stephan Micusっていう方の「TwilightField」って言う作品から一曲を。

このアルバム80年代の変人が作った作品。なんですがこの曲はほんとにいいです。あ。曲によっては日本の古典楽器使ってるのでTOO MUCHな方もいらっしゃったらすいません。

tangerine dream(スペル適当です。)とかそんなのお好きな方なら是非かな〜。

それからこれは昨年の作品でDONSOの「WAATI」って曲ですね。

たくさんのレコード屋さんがレコメンドとしてあげてられますが、民族音楽とクラブミュージックをバランスよく融合させた曲。これからもかなーりの回数で聴いたりかけたりすると思います。

数人の方にこの曲だれですか?って聞かれました。やっぱそうだよな。

最後はこれ謎の音源2曲なのですが、ジャケット失くしてすいません。山本精一さんの昔の一曲。なんか15分あってドラムは今は亡き。。。

っていうとこまでわかるんですが、2002、3年くらいに出てるアルバムの中の一曲です。

で。ここまでで尺が足りると思ったらえらい長引いてもう一曲。

前のトピックに出てましたKAZUMAくんが誰だかの曲にフィルターかけて低音絞って、なんかめちゃめちゃかっこいい祭囃子みたいな曲を遊びで作って頂いたモノ。多分ご本人も覚えてなさげで入手不可能です。

とまあこんな感じのチョイスでした。

伝統芸能vsボクなんて大層なタイトルではありましたが、結局好きな音楽をジャンルレス(もちろん誰が聞いてもいいと思ってもらえそうな。)に選んで触ったことない機材でミックスして楽しんでいましたと。

そんな一日でした。