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simo heikkilaのプロダクトデザイン 2007年12月20日 :ART

一枚の写真がきっかけで、好きになったフィンランドのモノづくりアーティスト。シモ・ヘイッキラ。


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ヘイッキラ氏のデザイン主義は、『機能的であること』『エコロジーを大事にすること』『人間工学にのっとっていること』。

「ミニマリストになろうとする一方で、遊び心も大切にする。ただし‘遊んでいる時’を自覚しなければならない」。常に実験的な試みも行い「自分のキャパシティの50%を実験に使っている」とのこと。

様々なプロダクトを大小関わらずデザインなさっていますが、その特徴として過剰生産・消費された廃材なども取り入れられることも多く、製造の際に余った木材を座椅子部に使用したベンチや日本で使われている割り箸を持ち柄にしたナイフなどがあります。

トップの画像は彼の父が愛用されていたスキー板と1970年代の代表的なアメリカのデザイナーであるD.ローランドの椅子を合体。自然を基盤に培われたフィンランド文化と開拓者精神が大きな繁栄をもたらしていたアメリカ文化との素敵なコラボレーション作品になっています。笑。


 
北欧は森と湖と氷の国。そうした自然に囲まれてお仕事をされているのですから豊富なその資源がデザインの対象となるのは自然なこと。その上で最小限のデザインでアソビ心を表現するのは素敵なことです。

エコロジーってとかく深く考えるとどう行動していいかわかりません。でも大切な資源が日々浪費されていることもまた事実。

スノーボードもエコロジーとは言い難いアソビ。温暖化にきっと一役買っていることでしょう。

でもアソビとはそのバランスの中で成立するもの。そうしたアソビの中でモノを大切に使用する。浪費しない。カッコイイとモッタイナイが共存するデザインっていいなと思う今日この頃でした。